玄米スープは万能薬やいのちのスープともいわれるほど、栄養豊富で健康効果に期待できるのが特徴です。この玄米スープの主役は、食物繊維を多く含み、ビタミンやミネラルも幅広く含んでいる食材です。また脂質や糖質が少なく、美容に嬉しい成分が充実していますから、健康だけでなく肌にも良いといえるでしょう。

ちなみに玄米は、白米のお米の外側だけを剥いたもので、完全に精米されていないものを指します。精米で取り除かれていない糠が含まれ、アンチエイジングにデトックス、整腸作用などの効果があるといわれています。玄米スープは水分を加え柔らかく仕上げることで、消化吸収しやすい状態になるのがポイントです。玄米はそのままだと白米より固く仕上がるので、普通に炊いて食べても消化吸収しにくく、場合によっては腸内の水分を吸ってしまい便秘の原因になります。

しかし玄米スープならその心配もなく、何より水分に溶け出た栄養も一緒に美味しく摂取できます。玄米スープに期待できる効果としては、老廃物や有害物質を排出するデトックス、アレルギーなどの体質改善、そして美肌とダイエット効果が挙げられます。スープの作り方のレシピは簡単で、すぐにでも作れるレシピを紹介できます。シンプルに素材の良さを味わうなら、1カップの玄米に水1.5Lと、昆布や梅干しを用意しましょう。玄米を水で良く洗い、水に30分ほど浸してからザルにあげて6時間ほど放置します。鍋に火を掛けて温めたら、水に浸しておいたものを入れて5分から10分ほど炒ります。

玄米が小麦色になり音が出始めたら、火を中弱に落として20分ほどじっくりと、常にヘラを動かしながら炒りましょう。この工程が終わったら、キッチンペーパーの上にあげて粗熱を取ります。玄米と昆布、梅干を鍋に入れて水を加え、中火に掛けてスープを煮立たせます。蓋をずらし弱火で30分ほど煮込むと、昆布の出汁と梅干しの酸味がきいた玄米スープの完成です。玄米スープのアレンジには、野菜ポタージュがおすすめです。

野菜ポタージュは大さじ1のオリーブオイル、玉ねぎ1個に人参が2、3本、じゃがいもも同様に3個くらいが目安です。玄米2分の1カップに牛乳を適量、塩少々が野菜ポタージュの材料です。スープにおける炒る工程までを済ませておき、野菜を大きめにカットして炒め、牛乳と炒った玄米をミキサーに掛けて煮込みます。野菜に火が通ったらこれらをミキサーに掛け、必要であれば牛乳を加えて味で整えて出来上がりです。